歯科医師コラム

歯科医師  初めての就職活動 (開始時期)

歯科医師  初めての就職活動 (開始時期)

歯科医師の資格を取得してから1年間は臨床研修医として勤務を行います。臨床研修医はまだまだ見習い程度。これまで大学生で歯科医師になるために必死で勉強してきた人が、初めて社会を経験する場とも言えます。社会とは、これから自分たちが勤務する歯科医院とは、歯科医師とは・・・そういった状況を知るための1年と言っても過言ではないでしょう。医院によっては研修医でも色々と仕事をさせてもらえるところもあるようですが、多くの歯科医院ではほとんど何もさせてもらえないのが現状のようです。

研修が終わってからどこでどのように働くのかこの一年で考えなくてはいけません。歯科医師にとって、「初めての就職活動」です。

就職活動を始める時期

就職活動はいつぐらいから始めたらいいのですか?という質問はよくされます。これはその年によっても大学によっても違いがあるようで、早めから始められる人もいれば、ギリギリの人もいるようですので、正解はありませんが、これまでの経験でお話をさせて頂きます。

遠方から就職活動をされる方

・ 大学は実家から離れていたが、就職は地元に戻ろうと思っている。

・ 就職は人の多い地域に出たいと思っている。

このような方々は、現在おられる場所とは離れた所で就職活動をしなくてはいけないため計画を立てて行動をする必要があります。なかなか思うように動けないので、就職活動を開始されるのも一番早くから動き出される場合が多いようです。私がコンサルタントとしてこれまで担当してきた方でスムーズに進めることができたのは、7月後半くらいに相談を受けて、お盆休みを利用されて見学・面接に来られるという方法です。

その方のスケジュールを例に挙げてみます。

7月末       ・・・ コンサルタントに相談。希望などを伝える。

8月お盆休み    ・・・ 面接・見学

8月末~9月初  ・・・ 医院決定

秋                  ・・・ 住居を探す

医院を決定された後、どのようなスケジュールで住居を探されたのかは私には分かりませんが、当然そのためにもお休みを利用されたでしょうから、秋のシーズンはそれに費やされたことでしょう。このスケジュールで年内にすべてを終わらせ、年明けから3月末までは最後の研修医生活に没頭されました。

遠方だと何かと時間がかかってしまうので、余裕があるようでも、結構時間はありません。また、自分の休みの時に面接に行きたいと思っても歯科医院の都合もあり、お盆の時期は歯科医院も休んでいることが多いです。

また、歯科医院の場合、一日に何件も面接に回れるものではありません。

1. 午前診療を見学して、お昼休みに面接をしてもらう。

2. お昼休みに面接をしてもらって、午後診療を見学する。

3. 夕方から見学をして、夜の診療を終えてから面接をしてもらう。

多くの歯科医院がこのパターンになります。そのためうまくいけば1日2院を回ることもできますが、1日1院しか見学・面接出来なかったという事も多いです。

土曜日は早く終わる所も多いので、2院を回るのは大変難しいです。就職活動のために土日を挟んで休みを取ってきたけれど、結局日曜日の面接は出来ず、思ったほど回れなかったという事もよくあることです。

 

今住んでおられる場所の近くで探される方

近くで探される方は、多くの場合秋以降に動き出されるようです。活動の方法にもよりますが、逆に「年内中に決める」という終わりを決めて動き出される方が多いようです。

比較的のんびりされている方は、年が明けてからという方ももちろんおられます。

ただ、あまりお勧めできないのは、12月中旬ごろから動き出されることです。お話したように「年内中に決める」という方が、先に面接などを済まされているため、医院はこの方々に「採用」の意思表示を行い、求職者の方のお返事を待っている状態になります。そのためこの間に新しい面接希望者がきて、もし良い方で採用したいと思ってもすでに前の方に「採用」の意思表示をしているためどうしようもない状態となります。そのためこの期間は面接もお断りされる歯科医院もあります。

もし、忙しくて乗り遅れてしまった場合は、逆に年明けから動き出す方が良い場合もあります。なぜなら、求職者は医院の内定をいくつも手元に置いておきながら最終的にどの医院にするか決定するため、手放される医院が年末に出てくるというわけです。

新卒(研修医明け)の採用を一人しようと思っていた歯科医院があった場合、数人の面接を終えて一人の人に「採用内定」の意思を示しますが、年末に求職者の方から「辞退」をされた場合、年明けにもう一度募集をされます。

ここを狙うのがいいでしょう。

ただ、新卒(研修医明け)の方が働きたいと思う歯科医院は比較的同じところに集中するため、人気の歯科医院に行きたいと思うのであれば早めに行動する方がいいでしょう。

面接に行く医院はどうやって探す?

1. 先輩・知人の紹介

2. 自分で求人票などを見て探す

3. コンサルタントに一任する

面接に行く医院の選定の仕方には以上のようなものがあります。私はコンサルタントという立場から3番の方法をお勧めしたいところですが、ここは中立の立場でお話をしたいと思います。

1. 先輩・知人の紹介

・ 信頼できる。

・ 院長も求職者に対して信頼できるので採用になる可能性が高い。

・ 内情などを聞きやすい。

・ 断りにくい

・ 条件やお給料などが悪い場合もある。

知り合いの紹介は信頼という面ではポイントが高いです。ただ、どのような知り合いかにもよります。勤務医が院長から後輩を引っ張ってくるように言われている場合もあります。本当に働きやすいと自分が思って声をかけている場合もありますが、院長にうるさく言われるから声をかけている場合もあります。また自分が辞めようと思っているためその穴埋めに誰か入ってもらわなければ辞めにくいと思っている場合もあります。そのあたりの事情によっても全然違ってくるのが、「先輩・知人の紹介」です。また、断りにくいという最大のデメリットもあります。先輩たちは院長に誰か後輩を連れてくるようにかなり言われるところもあるようなので、色々な先輩からお声がかかるでしょう。ズルズルと言われるままに引っ張られていては、大変なことになるので、しっかりとした意思を持って対応される方が良いでしょう。

 

2. 自分で求人票などを見て探す

まずは、職場を探すときにネット検索などで募集しているところを探して、自分で連絡を取る人は多いと思います。しかしながら、求人票には良い事しか書かれていないのは当たり前です。決して嘘を記載しているわけではないですが、悪い部分をあえて自分たちから記載する人はいません、要するに良い部分しか記載していないということです。

求職者の方と話をしていると、自分で求人票を見て面接をしてきましたと言われることがあります。「どうでしたか?」とお伺いすると、「新卒はあまり望まれていないようでした。」と言われたこともありました。私たちコンサルタントはそこの医院が経験者を希望しているという事はわかっているのです。一言相談してくれればアドバイスしたのに・・・というのが私たちの感想です。

そういう事を何度か繰り返すうちに、「ここの医院の募集を見たのですが、どういうところですか?」と聞いてこられるようになります。結局、自分で求人票を見て探すというのは大変難しいという事ではないでしょうか?

 

3. コンサルタントに一任する

 ということで、コンサルタントに任せるというところに話がくるのですが、決して誘導したわけではありません。ただ私たちはいつも先ほど記載したように、「聞いてくれればアドバイスしたのに」と思う事が多いのです。求職者の雰囲気や求めるものと、医院が求める人間像がマッチしているかどうかという事を考えてマッチングをしています。

単に希望や条件にチェックをいれて、検索をし、マッチした医院を提案するというマッチングシステムではなく、しっかりとコンサルタントとして希望に合った医院を紹介してくれる業者に一任するといいでしょう。

もちろん最初に時間を作り、リアル面談をする必要がありますが、一度これをするだけで、求職者が本当に求めている希望や人間的にマッチした医院を紹介してくれます。そうすれば無駄な面接を受ける必要はないということです。

最初に行うリアル面談が面倒くさいと思った人は、結局あれこれ面接に行っても今一つ自分に合ったところが見つけられない、時間だけが過ぎて、疲れたという事になるはずです。

コンサルタントと一度だけリアル面談をし、あとは希望に合った歯科医院の提案を待つだけ。そこから自分が興味を持った医院を絞り込み面接希望の意思表示をするだけで、面接日の調整などもすべてお任せできるのです。

まとめ

いかがでしたか? 今回は臨床研修医がいつからどのようにして就職活動を始めるのが良いかをお伝え致しました。決してすべてがこうだという事はありませんが、これまでの経験をお話させて頂きました。参考になさって下さい。

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