歯科医師コラム

なぜデンタルキャリアは、最初に「面談」をお願いするのか  ― オンラインが当たり前の時代に、今も面談を大切にしている理由 ―

少し前まで、歯科医師の先生と面談をすることに、ここまで大きなハードルは感じませんでした。実際、面談をきっかけに「知り合いの先生も紹介していいですか?」とご縁が広がっていった時期もあります。

振り返ると、その流れが変わったのは、コロナをきっかけにオンラインで話すことが当たり前になってからかもしれません。「リアルでもオンラインでも同じでは?」そう思われる先生が増えたのも、自然な流れだと思います。

それでも、デンタルキャリアが今も面談、特に直接会って話すことを大切にしているのには、理由があります。

条件が合えば紹介する、を私がやらない理由

「登録しただけなのに、いきなり面談?」と感じた先生へ。

「希望や条件ならメールで送りますよ」
「電話で話せば十分では?」
「百歩譲ってZoomなら…」
そう思われるのも、すごく自然だと思います。

正直に言うと、希望や条件だけを伺って医院を紹介する方が、こちらとしても時間も手間もかかりません。
・勤務地
・給与
・勤務日数
・診療内容
このあたりが分かれば、条件に“当てはまる医院”を並べて提案することはできます。実際、そうしている紹介会社も多いと思います。

でも私は、それを「紹介」とは思っていません。
なぜなら、条件が合っていても、人が合わないことは本当に多いからです。

そしてその「合う・合わない」は、メールの箇条書きや短い電話だけでは見えにくい。
だからこそデンタルキャリアでは、最初に一度、できれば直接お会いしてお話を伺いたいのです。

次に、オンライン面談だと短時間で終わりやすく、どうしても見えにくい部分が出てしまう理由を、正直に書きます。

オンライン面談で、どうしても分からないこと

これまで、遠方の先生とはオンラインで面談をしたこともあります。

ただ正直に言うと、リアル面談では30分ほどかかる話が、オンラインだと10分ほどで終わってしまうことが少なくありません。

対面であれば、履歴書を一緒に見ながら「この時はどういう状況だったんですか?」と自然に話が広がります。

今の時代、聞いてはいけないことも多いですが、直接会って話すと、少しずつ打ち解けて、その先生の考え方や人となりが見えてくる瞬間があります。

一方でオンラインだと、特にきちんとした先生ほど、質問に「はい」「いいえ」で答えるだけになりがちです。それは悪いことではありません。ただ、それだけではその先生の考え方やコミュニケーションのスタイルまでは分からない、というのが率直な実感です。

身構えなくて大丈夫です。面談は選考ではありません

ここははっきり書いておきたいのですが、デンタルキャリアの面談は「選考」ではありません。

・転職を無理に勧める場でもありません

・今の職場を否定することもありません

・「合わない」と判断して終わらせるための時間でもありません

むしろ逆で、合わない医院を紹介しないための、すり合わせの時間です。先生がこれまで

どんな環境で働いてきて、

どんなことを大事にしていて、

どんなことで悩んできたのか。

それを一緒に整理して、「どんな医院なら長く無理なく働けそうか」を言葉にする。

そんな時間だと思っていただければ大丈夫です。

では、なぜそこまでして面談を大切にしているのか。理由はとてもシンプルです。

一度も会わない先生を、医院に紹介できない理由

これまでたくさんの医院と、たくさんの先生を見てきました。その中で感じるのは、歯科医院のすれ違いの多くは、条件そのものよりも日々のコミュニケーションのテンポから生まれるということです。

・言葉の受け取り方

・報告の仕方

・指示への反応

・大事にしている価値観

こうした部分は、求人票だけでは分かりません。そして私は、医院側から「どんな先生を求めているか」をかなり具体的に聞いています。だからこそ、一度もお会いしたことのないまま紹介することが、どうしてもできないのです。

それは先生のためでもあり、医院のためでもあり、そして紹介という仕事への責任でもあります。

医院が求める「人」は、条件以上に幅があります

紹介の現場では、先生のタイプは大きく分けて二つに分かれると感じています。

・主体的に動ける、スピード感のあるタイプ

・落ち着いていて、慎重に積み上げるタイプ

そして実は、医院側にも明確な好みがあります。

例えば、質問へのレスポンスが早いことを重視する医院や、スピード感を大切にする医院には、前者のタイプが合いやすい。

逆に、落ち着いた雰囲気で、チームの中で自然に馴染む先生を大切にする医院もあります。

だから私は、タイプが合わないと感じる場合、無理に紹介はしません。

一方で、「口数は多くないかもしれませんが、誠実にコツコツ取り組む先生です」といった形で、特徴を正直に医院にお伝えしたうえで、「それならうちには合うと思う」と理解してくださる医院も確かにあります。

そして実際の現場では、求人票には書ききれない(あるいは本来書けない)事情も少なくありません。

たとえば、タイミングや体制の関係で「今回は男性の先生を希望したい」といったご相談を受けることもあります。

デンタルキャリアでは、こうした“表に出ない本音”も含めて事前にすり合わせたうえで、ご提案しています。求人票だけでは伝わらない部分も含めて、こうした“本音のすり合わせ”ができるのは、日頃から医院と信頼関係があるからこそです。

「怖い」のは、実は私の方も同じです

少し本音を書きます。

正直に言うと、初めてお会いする先生と面談をする時、私にも不安があります。

最近は、お名前だけでは男性か女性かも分からないこともありますし、どんな雰囲気の方なのか、実際にお会いするまでは分かりません。

先生の側も、

「登録しただけなのに、急に会いましょうと言われて戸惑った」

「どんな人が来るのか分からなくて不安」

そんなお気持ちになることがあると思います。

実は、その感覚は私も同じです。

・どんな先生なのか分からないまま

・医院にご紹介して

・もし結果的に合わなかったらどうしよう

そうした不安があるからこそ、一度きちんとお話をした上で、「この先生なら大丈夫」そう思える形でご紹介したいと考えています。条件だけではなく、人として、歯科医師として、お互いに無理のない形をつくること。

それが、デンタルキャリアが面談を大切にしている理由です。

最後に

デンタルキャリアの面談は、先生を評価する時間ではありません。

先生と医院、どちらも無理をしない選択をするための、すり合わせの時間です。

オンラインが便利な時代だからこそ、あえて会って話す価値があると私は感じています。

遠回りに見えるかもしれませんが、結果的にはトラブルが少なく、長く続く選択につながることが多い。これはこれまでの経験からの実感です。

もし、

「条件だけ知りたい」

「会うのは面倒」

そう思われる場合、正直に言うとデンタルキャリアは合わないかもしれません。

でも、

「自分に合う医院をちゃんと考えたい」

「人間関係で失敗したくない」

「自分に合う環境を一緒に考えてほしい」

そう思われたら、無理に決めなくて大丈夫です。一度、顔を合わせて話すところから始められたらと思っています。

「面談についてのよくある質問Q&A」

登録しただけなのに、なぜ最初に面談が必要なのですか?

条件だけでは分からない部分をすり合わせるためです。合わない医院をご紹介しないことが、結果的に先生の負担や転職の失敗を減らすと考えています。

面談で転職を無理に勧められることはありませんか?

ありません。デンタルキャリアの面談は選考や勧誘の場ではなく、転職する・しないも含めて方向性を整理するための時間です。

希望条件はメールや電話で伝えてもいいのでは?

条件はもちろん事前に伺います。ただ、働き方の考え方やコミュニケーションのスタイルは、直接お話しした方が誤解なく共有できると感じています。

オンライン面談ではダメなのでしょうか?

遠方などの場合はオンラインも対応しています。ただ、対面の方が会話が自然に広がり、先生の考え方や希望をより深く理解しやすいと考えています。

面談をしたら、必ず紹介や転職を進められますか?

いいえ。お話を伺った結果、今は動かない方が良い場合や、合う医院がない場合は無理にご紹介することはありません。

 

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