女性歯科医師コラム

女性の歯科医師 【教えて!】訪問診療の実態

「訪問診療」を希望される女性の歯科医師は多いです。理由は人それぞれですが、総体的に女性に向いているのは確かだと思います。とはいえ、実態は色々あるようです・・・

「訪問診療」を希望する理由

・ 外来よりも終了時間が早いから

・ お給料が比較的高いから

・ 高齢者の対応が好きだから

・ 難しい治療がないから

子育て中の人であれば、何よりも「時間」が最優先です。そういった理由から仕方なく選ぶ人もいれば、お給料という実質的な面で選ぶ人もいますし、女性の本来の優しさから選ぶ人もおられます。人によって色々な理由はあるでしょうが、総体的に、訪問診療は女性に向いているといえるでしょう。

外来よりも終了時間が早いから

一番のポイントは終了時間が早い事だと思います。他の職種と比較すれば決して早いわけではないのですが、歯科医院(外来)と比較すれば断然早いです。歯科医院(外来)だと19時前後、遅い場合は20時位になってしまうところも多いのですが、訪問診療の場合は、17時~18時位と思って頂いて大丈夫です。

施設訪問の場合は、入居者の夕食の時間よりも前に終わることになりますので、16時半くらいには引き上げることになります。そのため場所にもよりますが、歯科医院に戻ってくるのが17時、そこから書類作成などをして17時半から18時位に終了というのが一般的かもしれません。

以下に挙げる内容は、医院によって違うため一概には言えませんが、そういう歯科医院もあるという例として参考にして下さい。

訪問先からマイカーで帰る

歯科医師の場合これが許されている歯科医院もあります。そのかわりマイカー勤務という条件つきになります。朝も直接マイカーで施設へ、終了後はマイカーで直帰という環境であれば、訪問施設が自宅から近ければ随分と勤務時間は短縮されます。

とはいえ、施設の訪問診療のみに限りますので、1日の間に「施設」と「居宅」を両方回るというような形態では不可能です。大変限られた形態になりますので、これが許される勤務は少ないかもしれません。

また、たまに勤務終了後、クリニック(拠点)に戻らず、最寄りの駅で降ろしてもらうというパターンもあります。しかしこれもたまたま可能であればといった程度です。車であれば違うルートで帰れるところを、遠回りして駅で降ろしてもらうとなると、自分から希望出来る状況ではないでしょう。

昼休憩を短くして早めに終了する

ある程度ドクターの裁量で訪問のスケジュールを調整できる場合に限ります。一緒に回るスタッフも昼休憩の時間を短くしてでも、早く切り上げたいという気持ちが一致してこそできることです。

 

お給料が比較的高いから

お給料は外来よりも少し高い場合が多いです。じっと院内で待っているだけで患者さんが来てくれる外来とは違って、自ら身体を動かさないといけないという状況なので、体力的にはきついかもしれません。また、院内のように診療チェアがあるわけではないので、治療の姿勢などもきつく腰を悪くする場合もあります。

炎天下の日も、雨の日も

季節や天気の良い日ばかりではありません、施設であれば中に入ったままになりますが、居宅を回る日は、暑い日、雨の日と過酷な状況の場合も予想されます。高齢者施設の中は比較的温度設定が高い場合もあり熱中症になったという話を聞いたこともあります。

渋滞に巻き込まれることも

もちろん、渋滞に巻き込まれてスケジュール通りに行かないこともありますし、帰りが遅くなってしまう事もあります。院内では考えられない出来事が起こりやすいのも訪問診療ならではです。

 

高齢者の対応が好きだから

根っから高齢者の対応が好きだという人もおられます。特に、ベテランの女性歯科医師となると、親の年齢と似通ってくることもあり、親に対するような優しさを持って高齢者に接することが出来るようになるため、向いていると思われる方も多いようです。

また、男性と比較して、女性の方がソフトなイメージがあるため、高齢者の方はもちろん、施設関係者も女性ドクターの方が良いと希望される場合もあります。

 

難しい治療がないから

難しい治療がないという事も実は女性ドクターに向いている一因と言えるかもしれません。女性はある年齢から、結婚・子育てと実質現場を離れる場合が多いです。二人の子育てをして、あっという間に10年くらい経ってしまう事も多く、そうなると、治療に対する「自信」が激減してしまうようです。歯科業界の変化は著しく、新しい機材がどんどん出ているため復帰の気持ちを鈍らせてしまうようです。訪問診療に関しては、そのあたりのスピードが遅いため、復帰希望の女性は「訪問診療」に傾くのかもしれません。

 

「訪問診療」の実態

自由度は比較的高い

色々な意味で、院内と比較すると自由度は高いかもしれません。院内だと院長の目もあるためある意味窮屈さを感じる時もあるかもしれませんが、訪問先では先生自身のペースでできるため解放感を感じるかもしれません。診療中はかなり忙しいですが、訪問車に乗って移動となると、天気の良い日はドライブのような気分をしばし味わえるのも訪問診療の良いところです。

しかし、その反面、健常者ではなく、高齢者を対象としているため治療には色々な面で気を遣う必要もありますし、容態の変化にいち早く対応できるスキルが必要です。外来のように院長や他のドクターがいるわけではないため、全責任を一人で背負っているという自覚も必要になります。

自由度が高い反面、1台の車に乗って訪問に行くため、今日はどうしても〇時に用事があるため帰りたいというような自由は効きません。外来なら自分が帰っても院長先生がおられるのですが、訪問だとドクターがいなくなってしまう状況に陥ってしまいます。

覚悟が必要

衛生的なクリニックにいるわけではないので、不衛生な場所に行く場合もあることを覚悟する必要があります。特に居宅で、高齢者の一人暮しとなると、狭い場所や、不衛生な状況である場合もあります。

また、他人の家に上がり込むという事はある意味危険性もあります。引きこもりの同居人がいて閉じ込められたという怖い思いをされた女性の先生もおられます。

色々な意味で外来と違って「覚悟」も必要になります。

スタッフとの関係性が濃厚

スタッフとの関係性も外来以上に濃厚です。訪問車での移動になりますし、一旦訪問に出たら夕方まで戻ってこないという場合が多いです。その場合お昼休憩も一緒という場合もあり、関係性も濃厚になりがちです。チームワークが重要で、お互いに気を遣いながら行動しなくてはいけないので、人付き合いが苦手な人には向かないかもしれません。

まとめ

いかがですか? 「訪問診療」はある意味、女性ドクターには勤務しやすい面もありますが、外来とは違う「覚悟」や「環境」があります。

 

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