歯科医師コラム

歯科医師 面接で失敗する理由

こんな歯科医師は面接で失敗する!

コンサルタントとして面接に同席させて頂くのですが、ヒヤヒヤする受け答えをする方がおられます。明らかにこれはダメという例を挙げてみます。

質問なしは興味なし

面接の最終段階で「何か質問はありますか?」と聞かれます。これまでずっと話を聞く姿勢だったのに、突如問いかけをされて頭が真っ白になって、何も言葉が出ず、無言の気まずい時間が流れ、やっと出た言葉が「いえ、特に何もありません」。 これは下準備をしていない証拠です。「特に何もありません」は「興味ありません」と言っているのと同じことです。 面接では必ずこの質問をされるので、事前に医院のホームページをしっかりチェックして質問事項を書き留めておくようにしましょう。

 院長の出身大学や経歴などにはしっかり目を通して、治療内容や医院の特徴なども確認をしておきましょう。 中でもスタッフブログは結構参考になります、医院で働くスタッフの生の声を通して、日常の院内の風景や、 患者さんに対しての啓蒙活動(イベント)など最新の情報を得ることができます。そういったことをチェックしたうえで、 興味を持ったことや、わからなかったことを質問しましょう。 質問がないという事は事前の調査をしていなかったか、興味をもっていないというように思われてしまいます。

 いくつかの質問をしても、まだ「他に質問はありませんか?」と聞いてこられる場合があります。 院長は求職者の方がわからないと思っていることをしっかり教えてあげようと好意的に何度も聞いてこられている場合が多いです。聞きたかったことは全部聞けて、よくわかったと感じたときは、はっきりと

「ありがとうございます。たくさんお話しを伺えたので、もう特に質問はありません」

と言いましょう。この一言を言えないで黙って首をかしげてしまわれる方が本当に多いから敢えて申し上げています。

興味を持ったきっかけ

「どうしてうちの歯科医院を面接したいと思われたのですか?」という質問もよくされます。その時に「紹介会社の人にすすめられたので」と答える人がおられます。これを聞いた院長はあなたの事をどのように受け止めるでしょう。私なら「この人は何も考えずに勧められたから来ただけなのかな?」と思います。

きっかけは紹介会社が勧めた医院であっても、あなたはその後、医院のHPを見たり、紹介会社の人が勧めた内容に惹かれ興味を持ったから面接を受けてみようと思われたわけです。その内容を話すべきであり、院長はその答えを待っているのです。

「どうしてうちの歯科医院を面接したいと思われたのですか?」という質問に対して、「家から近かったので」という答えをする人もおられます。たしかにそこが大きなポイントだったとしても、あくまでも面接では、医院の内容に惹かれるものがあったことをアピールして下さい。そのためには、しっかりHPに目を通して、自分の中に落とし込んでおかないと答えられる内容ではありません。

✖を持つ歯科医師

心象を悪くする質問はこれ!

「何か質問はありますか?」と聞かれてなんでも知りたいことを聞けばいいというものではありません。 確かにあなたの一番聞きたいことが 「お給料」や「お休み」だったとしても、歯科医師として技術的な質問を何もせずに、開口一番、「お給料」「お休み」「勤務時間」のことを聞いたら、 あなたに対する心象は間違いなく悪くなります。今から新しい仕事を始めようと面接に来ている人がお休みや帰る時間の事ばかり質問してきたとしたら、本当に一生懸命働いてくれるのかな?と院長は疑問に感じてしまうでしょう。もしかしたら、「権利主張型の人」という印象を与えてしまい、 「しっかり仕事をしたい人」には思われません。ほぼ不採用になると思って間違いないでしょう。 労働者としての権利ばかりを主張する人を採用したいと思う院長はあまりいないことを心に留めておきましょう。

 では、そういうことは聞いてはいけないのかとなります。確かにしっかり聞いておきたいところです。 そこでコンサルタントの出番です。面接をうけている先生はしっかり技術のことや治療のことを質問していただいて、 その後でコンサルタントが条件面を質問するというスタンスで私たちは動いています。 院長によっては、お給料や条件のことは一切言ってくれない人もいますので、こちらから食い込んで質問しないといけない場合もあります。 求職者の先生だけではなかなかここを切り崩していくのはむずかしいですね。 なにわともあれ、「何か質問はありますか?」の質問はまずは歯科医師として治療の質問を優先しましょう。

 もう一つ、「悪口」も厳禁です。以前に働いていた歯科医院の悪口をついつい言ってしまう人がいます。 どんなに良くない医院だったとしてもあまり言いすぎると、医院に対して悪いイメージを持つ前に、あなたに対して悪いイメージをもってしまわれます。 逆に言えば、この人を採用したら、辞める時に自分の医院のこともこのように悪口を言われるのかと院長は思うでしょう。絶対「悪口」は禁句です。

面接で失敗する理由 Q&A

面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたら、どのような質問をすれば良いですか?

面接の前に医院の情報をチェックし、治療内容や医院の特徴に関する質問を用意しましょう。 「特に何もありません」と答えると、興味がないと思われる可能性があります。事前に調査をして質問事項を用意しましょう。

面接で「他に質問はありますか?」と聞かれ、もう質問が無い場合どうすればいいですか?

すでに聞きたいことを質問したあとで、まだ他に質問はありますかと聞かれた場合は、「たくさんお話しを伺えたので、もう特に質問はありません」と明確に伝えましょう。

「どうしてうちの歯科医院を面接したいと思われたのですか?」と聞かれた場合、紹介会社に勧められたからと答えるのはだめですか?

紹介会社からの紹介であった場合でも、自分自身が医院のHPを見たり興味を持ったから面接を受けるのですから、その内容を伝えるべきです。

面接で「お給料」「お休み」「勤務時間」のことを最初に聞くのは避けるべきですか?

面接ではまず医療に関する技術的な質問を優先しましょう。給与や勤務条件については後の段階で質問する方が良いです。

面接で「採用」を勝ち取るためにはどのようなアプローチが必要ですか?

下準備を徹底し、技術面だけでなく、医院への興味や自身の意欲をアピールすることも大切です。

 

まとめ

面接を受けるという事は「採用」されたいからです。それであれば下準備は完璧に行い、院長からの質問に対しては、今どういった答えを求めているのかという事を考えて、答えるように心がけましょう。質問を上っ面だけ聞いて、口から出るままに答えていては、おそらくなかなか「採用」を勝ち取ることは出来ないでしょう。

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